平常練習の流れ

 普段の稽古の流れや内容を紹介します。入門の際の参考にしていただきたいと思います。

作務・脚下照顧

 少林寺拳法の拳士全員が日常的に大切にしているのが「作務」と「脚下照顧」です。「作務」は、主に道場の清掃を、「脚下照顧」は、主に履物の整頓を行います。少林寺拳法の拳士は、全国のどの道院・支部であっても「作務」と「脚下照顧」を実践しています。普段から、身近なことの中に、自分にできることを見出だし、良いと思うことを行動に移せる力をつけることにつなげていきたいと考えています。「作務」と「脚下照顧」は、毎回の練習の中で行い、習慣化していきます。

基本練習

 基本練習は、「突き」「蹴り」「受け」「受身」などの少林寺拳法の基本動作を行います。正しい基本動作の積み重ねが土台となり、その後の技術の習得を左右します。初心者も高段者も、基本を大切にして、正しい動きの積み重ねを心掛けて稽古に励みます。

鎮魂行・法話

 毎回の稽古の中に「鎮魂行」を位置づけ、心の鍛練を行っています。「鎮魂行」は、「聖句」「誓願」「礼拝詞」「道訓」「信条」からなり、全員で声を合わせて唱和します。「道訓」「と「信条」の間には、座禅も行います。心と体の両面をバランスよく鍛えるのが少林寺拳法の特徴です。

 また、「鎮魂行」の後には、「法話」の時間を設け、少林寺拳法の教義の解説をしたり、時事ニュースに関する考えを交流したりする時間を設けています。少林寺拳法の教義を、それぞれの日常の中に生かせるよう、「法話」の時間も大切にしています。

術科練習①

 少林寺拳法の技は、600以上の技で構成されています。多くの技を習得していくことは大変でもありますが、1つ1つ身に着けていく歩みが楽しみでもあります。「術科練習①」では、初期段階で学んだ技を全員で復習する時間という位置づけで行っています。復習を繰り返し行うことによって、数ある少林寺拳法の技術も確実に身に着けていくことができます。また、高段者から様々な技のコツを学ぶ機会にもなります。全員で楽しく基本の技を学びあっています。

術科練習②

 「術科練習②」では、資格ごとに分かれ、自分の級や段に合った技術の練習をしていきます。それぞれの資格に合わせて、指導者より新しい技の指導を受けます。少林寺拳法の技術は、過去に学んだ技術が土台となり、新たな技術を積み上げていけるカリキュラムが整っています。「術科練習②」では、それぞれの資格に合わせて、新しい技術やコツを学べる場となっています。